転勤族妻の軌跡②

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仕事もプライベートも充実している最中、突然夫からのLINEに、「神戸転勤決まったわ」の一文が流れてきました。その瞬間、時が止まったのを覚えています。そこから帰宅するまでは何も考えられず、この職場を辞めないといけないという悲しみだけがこみ上げてきました。帰宅後は家の裏にある川沿いの土手を一人で泣きながら何往復もしました。悲しくて悲しくて、翌朝は仕事に行けず午前休を取り、泣きながら友達に話を聞いてもらい、目を腫らしたまま午後は会社へ行きました。友達は「なんで仕事辞めるのにそこまで泣くのか??」と頭が「???」でした。その日、上司にメールで状況を伝えました。もう自分の頭の中には「退職」の2文字しかありませんでした。

その夜、関西に住む姉に電話をしました。この時も「辞めたくない」と号泣しながら…。すると姉が「そんなに辞めたくないんやったら、関西支社に転勤させてもらえへんの?ダメ元で相談してみたらえんちゃん?」と。確かに!私の所属している部署は、東京本社と同じ本社機能を持つ部署が大阪にもあり、同じ部署のスタッフの中でも「大阪駐在」として2名駐在しているスタッフがおりました。「もしかしたら可能かもしれない」と一縷の望みを懸けて、翌朝早朝に会社へ行き上司へ相談しました。するとあっけなく、「そうだね、いいよ~」と軽い返事wwその上司は社内でもとっても顔が広い上に、敵がとても少ない方でした。大阪支社のトップの方とは親友でしたので、すぐに電話を入れてくれて席を用意してくれました。業務は東京で今やっていることを、そのまま大阪に持っていってやるので、引継ぎ等もありません。「いつでも好きなタイミングで行っていいよ」との事でした。

光が差した瞬間でした。後から聞いた話ですが、一般職の私がこんな風に転勤することはあり得ない事なんだそうです。それもこれも当時の上司のおかげです。この会社で首がつながった2回目の瞬間でした。(首がつながった1回目のお話はまた別の機会に紹介させていただきたいと思います。)

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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